今日ご紹介するロゴはイタリアのサッカークラブ、ACミランのエンブレムです。
楕円の中にACMの文字と1899という数字。そして真ん中の円の中に赤と黒の縞模様と赤十字。ACMはACミランで1899は創設年。ポイントは真ん中のモチーフです。この赤と黒の縞模様はチームカラーなのですが、隣りの赤十字に深い意味があります。この赤十字、ACミランの本拠地、ミラノ市の紋章にちなんでいます。このあたりもヨーロッパのサッカークラブチームが都市と密接にかかわっているのがよくわかります。ちなみにイタリアの自動車メーカーのアルファ・ロメオも赤十字が使われています。
で、面白いのが同じミラノを本拠地としているクラブチーム、インテルは大蛇をモチーフにしたエンブレムです。何故、大蛇なのか?じつはACミランとインテルはもとは同じチームでした。それが分裂。なのでインテルのエンブレムはACミランの赤十字に対抗して、ミラノ市の紋章の赤十字でない側の大蛇を採用したのです。同じミラノ本拠地とするチームが市の紋章も二分する。このあたり、歴史あるチームのエンブレムの面白さではないでしょうか。
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ミラノ市の紋章とACミラン
2013年11月8日 金曜日カタルーニャのバルセロナ
2013年11月5日 火曜日
今日ご紹介するロゴはFCバルセロナのエンブレムです。
マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルはプレミアリーグですが、こちらのバルセロナはスペインのリーガ・エスパニョーラに所属する名門サッカークラブです。世界最高の選手の1人、リオルネ・メッシが所属しているチームとしても有名ですね。
エンブレムですが、4つの要素から構成されています。まず、十字ですが、これはカタルーニャの伝説の守護聖人「サン・ジョルディ」からきています。黄色と赤の縞模様はカタルーニャの国旗から。真ん中のFCBの文字は、「Futbol Club Barcelona」の略。最後に青色とえんじ色の縞模様とサッカーボールですが、青色とえんじ色はバルセロナのチームカラーです。バルセロナという組織にはサッカーの他にもバスケットボールや野球のチームもあり、そのチームカラーとしてこの縞模様が使われています。なので、サッカーボールが真ん中に描かれています。
このようにFCバルセロナのエンブレムにはいろいろな意味、うんちくが詰め込まれています。他のクラブのエンブレムもそうですが、パーツのひとつひとつをひも解いていけば、クラブの歴史、アイデンティティーを知ることができて、なかなか面白いものです。
アーセナルと兵器工場
2013年11月4日 月曜日
今日ご紹介するロゴはプレミアリーグに所属するサッカーチーム、アーセナルのエンブレムです。
アーセナルといえばアーセン・ベンゲル氏。Jリーグの名古屋グランパスエイトでも監督経験のあるアーセン・ベンゲル氏がずっと監督をしているチームです。個人的にはデニス・ベルカンプとティエリ・アンリが活躍していた頃が好きでしたね。で、エンブレムですが、真ん中に大砲が描かれています。これはチーム名に関係していて、アーセナルというのは「兵器工場」という意味です。なので大砲なのですね。実際にロンドン南東部ウーリッチ地区にある兵器工場の労働者がアーセナルを結成したのです。ちなみに兵器工場の砲撃手から「ガナーズ」というチームの愛称があります。
赤い悪魔のエンブレム
2013年11月2日 土曜日
今日ご紹介するロゴマークはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United) のエンブレムです。
マンチェスター・ユナイテッドとはオールド・トラッフォードを本拠地とするイングランドの名門サッカークラブです。愛称はレッド・デビルズ(赤い悪魔)。チームには現在(2013年11月)、香川真司選手が在籍しています。
クラブのエンブレムには帆船が描かれていますが、これはマンチェスター市が交易都市であることの象徴です。ちなみに同じマンチェスターにあるクラブ、マンチェスター・シティのエンブレムにも帆船が使われています。エンブレムの真ん中には三又の槍を手にした赤い悪魔が描かれています。しかもこの悪魔、笑っています。これがユナイテッドのシンボルであり、相手チームから恐れられた赤い悪魔です。
使われている色は赤と黄色。ポップな色使いで他のクラブのエンブレムに比べて目立ってますね。