今日ご紹介するロゴは富士重工業の自動車製造部門のブランド「SUBARU(スバル)」です。
「SUBARU(スバル)」というブランド名ですが、まさに「昴」から名付けられています。「昴」というのは日本では古くから六連星(むつらぼし)とも言われ、古事記や日本書紀、枕草子といった書物にも記述されているそうです。また富士重工業が旧・中島飛行機系5社を吸収合併するという形で誕生したことから、この6社を「統(す)べる」=「統合する」との意志が六連星に込められているとの説も。ロゴデザインは大きな星がひとつに、5つの小さな星が連なっています。基本的にこの六連星のデザインが継承され続けているため、スバルといえば、この六連星のロゴデザインというイメージが浮かびます。やはり継続して同じロゴを使い続けると、それだけでブランド力が高まります。
‘ネーミングの由来’ カテゴリーのアーカイブ
スバルの六連星
2013年12月24日 火曜日ユニークな見た目にTSUTAYAのミッションが込められている
2013年11月19日 火曜日
今日ご紹介するロゴはDVDレンタルで有名な「TSUTAYA」のロゴマークです。
一見、人の顔のようなインパクトのあるロゴマーク。印象に残りますね。このロゴマークにも細かく意味があります。まず、全体のTVのようなフォルムは「メディア」を表していて、いろいろな「メディア」を通じてエンターテイメントを流通させる企画を創造する、という意味合いがあります。そこから出ているセンサーと電波は時代に敏感というところと、情報を発信するという意味です。そしてユニークな顔の部分は、「コミュニケーション」を表し、「自分らしい、自立した私」になることができる社会を実現するという意味が込められています。TSUTAYAのシンボルマークにはTSUTAYAのミッションが落とし込まれているのです。
警備の役目もかねたロゴ
2013年11月13日 水曜日
今日ご紹介するロゴマークはアルソック(ALSOK)のロゴです。
アルソックというのは警備、セキュリティーサービス会社の綜合警備保障株式会社(そうごうけいびほしょう)のコーポレートブランドです。ロゴは青と黄色の長方形のシンプルなロゴに「ALSOK」というブランド名が英語で表記されています。まず長方形のマークですが、これは昼と夜の一日を表しています。黄色が昼で青が夜。斜めに区切られているのは「スピード感」と「警告・禁止」を表現しています。この長方形のマークがステッカーとして使われるため、「警告・禁止」といった見た目の抑止力がロゴに求められているのでしょう。「ALSOK」という英語表記ですが、「L」と「A」、「O」と「K」が繋がっていたり、フォルムが柔らかかったりと、スピード感や優しさが表現されています。
ちなみに「ALSOK」というのは365日、24時間いつでもセキュリティOKという気持ちの「ALWAYS-SECURITY-OK」を略したものだそうです。
カバとカバヤ食品
2013年11月12日 火曜日
今日ご紹介するロゴマークはお菓子メーカーの「カバヤ食品」のロゴマークです。
ロゴはアルファベットで「Kabaya」という文字。書体は「a」が丸みを帯びていて可愛らしさがあります。また頭文字の「K」の一部が虹になっています。なぜ虹になっているのか?これはカバヤ食品のものづくりのコンセプトが「夢」というところからきています。そこから虹をモチーフに取り入れていると。
ちなみに何故カバヤという社名なのかというと、「子どもたちに夢を…」という企業の姿勢にぴったりの動物というところからきています。第2次世界大戦後の昭和21年、カバを社名に入れているのですが、カバには、「おとなしく、平和を愛する」というイメージがあり、戦後の平和な社会を建設するという国民の気持ちにもあっているという点も由来のひとつです。
「世界のKitchenから」と世界のお母さん
2013年10月20日 日曜日
今日ご紹介するロゴはキリンビバレッジのヒット商品「世界のKitchenから」のロゴマークです。
「世界のKitchenから」という面白いネーミングですが、これは「お母さん」というコンセプトワードから生まれたネーミングだそうです。キッチンに立つお母さんは単においしい料理を作るだけではなく、家族の健康、しあわせのために料理をつくっている。そんな世界のお母さんたちの思いを伝えるような商品を開発する。その想いが「世界のKitchenから」というネーミングに表れています。ロゴは世界を表す地球儀をバックに、女性的なフォルムですが、品のある書体のブランド名が描かれています。キッチンをKitchenと表記するところもユニークですね。
この「世界のKitchenから」シリーズのパッケージデザインですが、商品やそこに描かれているイラストなどから、手作り感が感じられます。その点もキッチンに立つ「お母さん」という素朴なイメージが浮かんできて、とても素敵なパーケージです。
赤と青とエーザイ
2013年10月15日 火曜日
今日ご紹介するロゴは日本の医薬品メーカーのエーザイのロゴマークです。
赤と青色の2色の楕円の中に「Eisai」の文字。この赤色は動脈を、青色は静脈を。そして中心の心臓が動き続けている、この動きを保ち続けること。健康を保ち、生命を続けさせることがエーザイという企業の使命ということを、このロゴで表しています。
ちなみにエーザイの英語表記が「Eizai」でなく「Eisai」なのは、医学の本家ドイツでは「sa」は「サ」ではなく「ザ」と読むということと、見た目が「zai」よりも「sai」の方がキレイということがあるようです。また「Z」は終わりを意味するということも変えた理由とのこと。確かに終わりというのは、医学にとっていい感じはしませんね。
優れたネーミングは聞いただけで商品の効果がわかる
2013年9月30日 月曜日
今日ご紹介するのは面白いネーミングをつけることで有名な小林製薬の商品、その名も「熱さまシート」です。
小林製薬の商品はどれも面白いネーミングなのですが、その中でもこの「熱さまシート」は端的に商品の特徴を伝えているネーミングだと言えます。発熱の時に熱をさますシート状の商品だろうと、聞いただけで理解できます。また、言葉もシンプルで、なおかつリズミカル。実際、発音してみるとわかりますが、とてもいいやすい。このあたりが、ヒット商品を生むためのネーミングの秘訣だと思います。
観音様とキヤノン
2013年9月18日 水曜日
今日ご紹介するロゴはキヤノンです。
キヤノンという名前の由来ですが、カメラの最初の試作機「KWANON(カンノン)」に関連しています。この名前は、観音様の御慈悲にあやかり世界で最高のカメラを創る夢を実現したい、との願いを込めたものだそうです。その後、世界に通用するブランドにするために、「Canon」というネーミングが誕生しました。「Canon」には、英語で「聖典」「規範」「標準」という意味があるそうです。観音様から「KWANON(カンノン)」そして「Canon(キヤノン)」。確かに「キヤノン」と「カンノン」、発音も似ていますね。
ちなみに「キヤノン」のヤはじつは大きいままなのです。みなさん、気付いていましたか?キャノンとしてしまうとヤの上に空白部分ができてしまい、全体の見た目の文字のバランスを考えると大文字のヤがいいと。このような細かい部分までこだわる。精密機械を扱う企業の姿勢がこんなところにも表れています。
アステラス製薬 名前の由来
2013年9月10日 火曜日本日は「アステラス製薬」名前の由来です。
「アステラス」は、ラテン語の「stella」と、ギリシャ語の「aster」と、英語の「stellar」という、<星>を意味する言葉によって、「aspired stars<大志の星>」、「advanced stars<先進の星>」を表現したものだそうです。
また、日本語の「明日(を)照らす」にもかけられているそうです。
外国語と日本語が見事に融合された素敵なネーミングですよね。
GOPANのネーミングの強さについて
2013年9月6日 金曜日
前回ご紹介したGOPANですが、今回はそのネーミングの素晴らしさについて考えてみます。「GOPAN」というネーミング、ごはんとパンを組み合わせたものなのですが、ごはんからパンを作るという特徴をズバリ表しています。また「GOPAN=GO+PAN」でPANにGOとも読めます。このようにネーミングで機能、特徴がわかる、この部分はとても重要です。
さらにネーミングで重要なのは響きです。発音したとき、耳にしたときの違いがヒットを左右する。よく言われるのは、
- ・母音のAの音から始まる
- ・濁音か破裂音が入る
- ・最後はN(ん)で終わる
というネーミングがヒットするうえで大切な要因だそうです。
この点、「GOPAN」は濁音が入っているのと最後がN(ん)で終わっているという条件を満たしています。この響きの良さが口コミの拡大を加速させる原因になったのではないでしょうか。人に伝えるとき、言いやすい商品やサービス名の方が断然いいということですね。