デザインにあたたかみを

「あたたかみ」のあるパッケージ。

今も昔も人の手が感じられるパッケージは売り場で魅力的ですが、

特にこのご時世、あたたかみの感じられる商品が

より手に取りやすく、個人的にも売り場で良いなと思ってしまうパッケージであったりします。

あたたかみの感じられるデザインとは?

色々な手法であたたかみを出すことは可能だと思うのですが、

商品コンセプトと合えば、書き文字を使うというのも効果的な方法です。

筆で書いた文字は、パソコンで打った書体とは違った「味」や「動き」があり、

打ち文字よりも目が向く事が多いのではないでしょうか?

弊社では、全員筆を持つようにしていて、

デザインする商品に応じて、柔らかな文字や男っぽい文字、迫力のある文字や繊細な文字。

書き分けるようにしています。

納得が行くまで書きまくります。笑

文字が堅くなってきた時には、利き手じゃない手で書いてみたり。。。

試行錯誤しながらこれぞという文字に出会えるまで書いています(・v・)

パッケージデザイン完成!

パッケージデザインを制作させて頂いた商品をお店で発見いたしました!

正確にいいますと、弊社の情報リーダー金井が発見してくれました!!

(ありがとう!!)

商品名は「うふふ豆富」ネーミングからご提案させて頂いた商品です。

とろけるなめらかさに思わず「うふふ」となっちゃうお豆富です♪

お豆腐自体が、うふふと笑う顔がパッケージになってたら面白いな!と思い付き

ご提案させて頂きました。

もう一商品は、「水切り簡単豆富」。

豆腐ハンバーグや豆腐サラダにする時、水切りってとっても面倒だったりします。

水分少なめで、そんな作業が簡単にできてしまうお豆腐。

お豆腐の売り場は手づくり感や高級感を出す為、

明朝体の文字や筆書きの文字の商品が多く並びます。

その中で目立つようにということと、

お豆腐ハンバーグやサラダを作る購買層を狙って

フォントを使用しポップな印象にしたデザインです。

これから暖かくなってくる気候。

豆腐サラダや冷や奴シーズン。沢山のご家庭に登場したらうれしいです♪

理由のあるデザイン

毎日、スタッフから上がってくるデザインをチェックするのですが、
その際に、よく質問するようにしています。
「なぜ、この色なん?」
「なんでこのフォントなん?」
「なんなん、これ?」
と、疑問に思った事を手当り次第に聞いていく。
すると、スタッフは
「この青はスピード感を出すためなんです」
「ちょっと高級感を出したいんで明朝系にしてみました」
といったように即答します。
ここで僕の質問に対して
「うーん、それは…」
と、言葉に詰まると「おえんがな」となります。
デザインのやり直しです。
自分がやったデザインに対して
質問に答えられないのは
明確なデザインコンセプトが自分の中で定まっていないからです。
「何となくかっこいいから」
「何となくオシャレだから」
それではクライアントを説得できません。

デザインの要素ひとつひとつが、
コンセプトにそっている。
その積み重ねが、デザインの質を高める。

デザインにはすべて意味を込める。
理由の無いデザインは必要ありません。

まあ、世の中には
よく分からないけど圧倒的なデザインってものがあったりするのですがね…

パッケージに関しての講師をさせて頂きました。

岡山県6次産業化グループ協議会さまが主催された「6次産業化カレッジ」にて

商品パッケージについて、また、キャッチコピーの作り方について講師をさせていただきました。

今回お話させていただいたのは、商品の特徴をしっかり把握することの大切さについてです。

商品の特徴を把握し、他商品と差別化する事により、

より良い訴求力のあるパッケージやキャッチコピーを作成する事ができます。

ご参加いただいた方々に、商品を実際に持ってきていただき、

実習としてキャッチコピーを作成していただきました。

白い紙いっぱいに商品の特徴を書き出してみること。また、グループになった方と

商品について話し合うことで、今まで気付かなかった特徴や、特徴と思っていなかった売れるポイントなど

再発見するきっかけになったのではないかと思っております。

熱心に商品について話し合われているお話を聞きながら、わたし自身も商品特徴を知る大切さを再確認させていただきました。

木菓〜ぼっか〜

新しくデザインさせて頂いたパッケージのご紹介です。

岡山県総合グラウンドの側にある「ボンヌ・マリー」さまの

「木菓」という名前のバウムクーヘンのパッケージを作成させて頂きました。

読み方は木のお菓子で「ぼっか」。

ひとつひとつ高温の機械の前で手づくりされているバウムクーヘンは、

手づくりならでは、1つとして同じものはない形状をしています。

そのバウムの切り口は、年輪だけでなく、

外側の見た目まで木の根元にそっくり。

そこから「木菓」というネーミングを付けられたそうです。

パッケージは、フタを空ける前は、「木菓」の名前と柄が楽しく賑やかな様子。

フタを空けると柄は実は木で、

その木を囲んで女の子と男の子が踊っているイメージを描きました。

ボンヌ・マリーさまの周りは、運動公園もあり

自然豊かな緑に囲まれています。

そんな周りの景色にもよく合うのではないかとご提案させて頂きました。

お客さまに愛され、長年ご使用いただけるパッケージになれば幸いです。

明るい色を!

数年前、パッケージや商品に「黒色」が流行った時期がありました。

時々お客様から「今、流行の色はなんですか?」とたずねられる事もあるのですが、

「今の流行は明るい色です。」と最近お答えしています。

震災があったり、経済への不安や暗くなりがちな世の中だからこそ

街に明るい色や元気な色があふれてほしいです。

実際に、デパ地下などに行くと、ピンクやオレンジ明るい色を使われているブランドが多く、

お客様にお聞きしても明るい色の方が売れ行きが良いとお聞きします。

明るい色で売り場を華やかにすることも

この時代こころに響くデザインの1つかもしれません。